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August 23rd 2025

プログラム

イベントは2025年8月23日(土)14:30(JST)より開始予定です
*会場でのイベントは英語で行われ、オンライン配信には日本語通訳が付きます。

14:40-15:30

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14:40-15:30

Vadim Pustovoi

RAG Ops: Simplifying Architecting Scalable and Maintainable RAG Pipelines

テーマ: Retrieval-Augmented Generation(RAG)はエンタープライズAIにおける基盤的なパターンとして定着しつつあり、セキュアで保守性の高いRAGパイプラインの構築が極めて重要になっています。本セッションでは、「RAG Ops」と呼ばれる運用ベストプラクティスのセットを紹介し、アーキテクチャの合理化、可観測性の向上、データ鮮度の維持、そして堅牢なセキュリティコントロールを最初から組み込む方法を解説します。参加者は、エンタープライズのセキュリティ要件を満たしながら、現実の運用環境で信頼性の高いパフォーマンスを発揮できるスケーラブルなRAGパイプラインを構築する方法を学びます。

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スピーカー: Vadim Pustovoiは、PopcornAIのソリューションアーキテクトとして、AIファーストのアプリケーションおよびエンタープライズ向けの高品質なソリューションの設計を主導しています。ITコンサルティング、ソフトウェアアーキテクチャ、セキュアシステム設計において豊富な経験を持ち、開発ライフサイクルのあらゆる段階にセキュリティを組み込むことを専門としています。彼の専門分野はDevSecOps、クラウドネイティブアーキテクチャ、オートメーションフレームワークに及び、進化し続けるサイバー脅威に耐えうる堅牢なアプリケーションの構築を支援しています。Vadimは、技術革新と実践的なリスクマネジメントの橋渡し役として、企業が急速に変化するテクノロジー環境の中で安全かつ効率的にデジタルイニシアチブを拡大できるようサポートしています。

15:40-16:20

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15:40-16:20

Victor Parlindungan

What If the Government Becomes Your Biggest Competitor? Rethinking Innovation in Regulated Industries

テーマ: 医療業界は世界で最も厳しく規制されている産業の一つであり、日本は医療イノベーションの最前線に立っています。政府の関与は医療水準を向上させてきましたが、同時に革新的な企業にとって大きな障壁を生み出してきました。さらに大きな課題は、政府が規制当局から直接の競合相手へと変わるときに生じます。
ほぼ無限の資源を持ち、利益を求める必要がなく、ルールを自在に書き換える力を持つ組織と競争する場合、スタートアップや既存企業はどのように生き残れるのでしょうか? 本セッションでは、厳しい規制下でセキュリティとコンプライアンスを維持しつつ、政府自体が最大の競合相手となる可能性がある規制産業をいかにして乗り越えるか、その戦略を探ります。

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スピーカー: Victor Parlindunganは、セキュアで共有可能なパーソナルヘルスレコードを開発する企業、KamilyのCEOです。投資銀行のトレーディングテクノロジー部門でエンジニアリングマネージャーを務めた経験とコンサルティング業務の実績を持ち、企業の自動化、AI実装、そして高リスクなデータ管理において豊富な専門知識を有しています。Kamilyでは、金融業界で確立されたデータ運用の手法を医療分野に応用し、複雑な規制要件を満たすポータブルな医療情報システムの構築に取り組んでいます。企業の技術環境と医療規制の双方に精通していることから、厳しい規制が敷かれた市場で政府機関と競争する際の独自の視点を提供しています。

16:30-17:20

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16:30-17:20

Alex Raso & Thomas Glucksmann

Navigating Southeast Asia’s Cyber Threat Landscape: Best Practices for Japanese Companies

テーマ: 東南アジアの急速なデジタル化は、日本企業に製造、サプライチェーン、サービス分野で大きな機会をもたらしていますが、同時にサイバー攻撃の対象領域を広げる結果にもなっています。シンガポールからミャンマーまで多様な政治・経済環境を持つこの地域では、状況は一層複雑です。本ライブハイブリッドディスカッションでは、バンコクを拠点とするRaso CyberのAlex Raso氏と、東京を拠点とするAnzenixのThomas Glucksmann氏が、日本企業が東南アジアで直面する主要なサイバーリスクを検証します。グローバルフレームワークと現地の規制事情を踏まえたセキュリティ重視の実践的な戦略を共有し、企業が脅威を管理し、コンプライアンスを確保し、世界で最もダイナミックな経済圏の一つで事業を守るための指針を提示します。

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Alex Raso: Alex Rasoは、バンコクを拠点とするサイバーセキュリティコンサルティングおよびマネージドサービスプロバイダーであるRaso Cyberの創設者兼CEOです。同社はクラウドセキュリティ、DMARC準拠、ペネトレーションテスト、そしてガバナンス基準に沿ったサイバーセキュリティ評価といった専門的なソリューションを提供しています。Raso Cyberを設立する以前は、オーストラリアの大手サイバーセキュリティ企業においてシニアテクニカル職およびセールスエンジニア職を歴任し、IT運用、サイバーセキュリティ戦略、クラウドインフラセキュリティにおいて約10年の経験を積みました。認定倫理ハッカー(CEH)の資格を持ち、東南アジア全域のサイバーセキュリティコミュニティに積極的に関わり、複雑かつ進化し続ける脅威環境において企業が防御力を高めるための実践的な知見を定期的に発信しています。

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Thomas Glucksmann: Thomas Glucksmannは、企業および投資家がガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)を強化することを目的としたサイバーセキュリティおよび戦略的インテリジェンスのアドバイザリーファームであるAnzenixの創設者です。Anzenixは、アジア太平洋地域全域における事業継続性、データセキュリティ、そして成長志向の意思決定を支援するために、カスタマイズされたセキュリティソリューションとインテリジェンスを提供しています。Thomasは、日本、東南アジア、大中華圏の大手サイバーセキュリティおよびフィンテック企業においてシニアポジションを歴任してきました。金融サイバー犯罪およびサイバー地政学の分野における専門家として高く評価されており、カンファレンスやメディアで頻繁に取り上げられています。香港大学で中国学の学士号、テルアビブ大学でサイバーポリティクスとガバナンスの修士号を取得しています。

過去のイベント

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